元特別支援学校教員だったEduLaboJapan代表のささおらんです。
特別支援学校の教員として勤めていたため、”子ども発達に合わせた教材作り”などを日々励んできました。
子どもに関わる上で大切なことの一つとして”子どもの発達段階を知る”ということが挙げられます。言葉にすると少し堅苦しいですが、「今何ができるのか」を把握することが大切だということです。
学校では、それを把握することで授業の内容を考えたり、課題を設定したりするのでみなさんもイメージしやすいかもしれませんが、この考えは家庭でも同じです。
今の赤ちゃんの月齢で楽しめるおもちゃは何か、離乳食の内容はどうしたらよいか等、子育ての悩みを解決するにも”子どもが今何ができるか”を把握すると解決への糸口が見つかっていくのではないかと思います。
そこで今日は、”赤ちゃんの視覚”についてまとめましたので、おもちゃ選びや赤ちゃんへの働きかけ等に役立てていただけたらと思います。
もくじ
生後1〜2ヶ月頃の視覚・見え方

生後1〜2ヶ月頃の赤ちゃんの視力は0.01〜0.02程度で、だいたい20〜50cmくらいの距離にあるものをじっと見つめるようになります。
色の識別としては、まだモノクロの世界を認識する程度だと言われています。
生後2ヶ月頃になると、目の前のおもちゃを動かすと目で追う”追視”のような動きができるようになります。
この頃はまだ、ゆっくり動いたものを少しだけ追視できる程度なので、おもちゃなどを見せるときは、”近くでゆっくり、短い距離で”というところがポイントになってきます。
生後3〜5ヶ月頃の視覚・見え方

生後3〜5ヶ月頃の視力は、0.04〜0.08程度で、ママやパパがどんな表情をしているか判別できるようになり、追視がはっきりできるようになってきます。
生後4~5ヶ月頃になると奥行きがわかるようになってきます。
色の識別は、赤色を最初に認識し、そこからはっきりした色から徐々に区別できるようになってきます。
生後6ヶ月頃の視覚・見え方

生後6ヶ月頃の視力は0.1程度で、お座りもできるようになってくるので、奥行きや距離感もつかめるようになってきます。
また、ママとパパと他の人の区別がつくようになるので、人見知りも徐々にはじまってきます。
この時期のポイントとしては、寝かせるだけでなく、積極的にお座りをさせ、いろいろなものを手で掴ませたり、見せたりしてあげましょう。
寝ているより座らせた方が、難しい言葉でいう”空間認知力”が高められていきます。
1歳頃の視覚・見え方

1歳頃の視力は0.2〜0.25程度で、細かいものまで見えるようになってきます。
上下左右や奥行きなどが認識できるようになり、空間を立体で把握できるようになるので、動きもより活発になってきます。
ボディイメージももてるようになりますが、危険予知がまだ難しいので、怪我などをしやすいので、部屋の中で危ない箇所がないか等、考える必要があります。
1歳以降の視力は急速に発達し、3歳頃にかけて視力は1.0程度になっていきます。
視力は脳への発達に大きく影響を与えます。ポイントしては、いろいろなおもちゃや絵本などに触れさせてあげることでしょう。いろいろわかるようになり興味関心も拡がるので、ママやパパは目が離せない時期になり大変かもしれません。安全に過ごす為に、部屋の環境等も整えてあげることが大切ですね。
さいごに

視力は脳への発達に大きく影響を与えます。
赤ちゃんの発達段階に合わせたおもちゃを用意するなどして、コミュニケーションを楽しんでくださいね。
