こんにちは!EduLaboJapan代表のささおらんです。
離乳食アドバイザー/幼児食インストラクターの資格を保有し、かつ特別支援学校の教員として摂食指導(ごはんをたべる時の介助)の知識と経験をもとに子どもの食事についてのお悩みにお答えしていきます。
今回のお悩みは1歳をすぎた頃から「魚を何かに混ぜないと食べなくなってしまった」というもの。
原因と対応についてご紹介していきますね。
もくじ
【離乳食】魚を食べない原因を探ろう
考えられる原因その1)味覚の敏感期
子どもによって時期は違いますが、ベビーフードを急に食べなくなったり、今まで食べていた食材などを食べなくなったりすることがあります。
それは”味覚の敏感期”というもので、味の変化や食感にとても敏感になりこだわる時期になります。
この時期は「おふくろの味」が身につく頃でもあります。
考えられる原因その2)発達に合った味付け・食感かどうか
離乳食には「離乳食初期(5-6ヶ月頃)」「離乳食中期(7-8ヶ月頃)」「離乳食後期(9-11ヶ月頃)」「離乳食完了期(12-18ヶ月頃)」と4つの段階があります。
なぜ4つの段階に分かれているかというと、まだ赤ちゃんの体の機能が未熟なので、月齢に合わせた食事の形態が必要だからです。
離乳食初期や中期の頃は、まだ噛めないからペースト状のものをあげるというのはイメージつきやすいと思います。
ですが、離乳食後期や離乳食完了期の子どもは、食感も楽しめるようになるので、柔らかすぎる食材は食べなくなってしまいます。
それと同様に、味を感じる味蕾が発達してくるので、薄味すぎると食べなくなってしまいます。
【離乳食】魚を食べてもらうためにできること
考えられる原因その1)味覚の敏感期への対応
「この味を食べたい!」「この味は食べたくない!」とこだわりが強く出る時期なので、無理にいろいろな食材を食べさせようとしなくても大丈夫です。
また今回のケースは、他の食材と混ぜると食べるということなので、ハンバーグのように混ぜたり、あんかけ状にしたりして出してあげると良いと思います。
魚の中でも特に白身魚は淡白な味なので、他の食材に紛れやすいのでおすすめです。
敏感期は、期間なので必ず終わりがきます。
こだわりが弱くなってきた時に、シンプルな調理方法で出していくと良いです。
考えられる原因その2)発達に合った味付け・食感かどうかの対応
子どもの月齢にあった食感か味付けかどうか知るにはベビーフードがおすすめです。
実際に大人がベビーフードを試食してみて、どの程度の味付けか食感かを知っておくと離乳食を作る際の参考になります。
その他の対応
どうしても食べない食材ってありますよね。
そんな時は加工してあるもので代用してあげればOKです!
今回のケースであればツナや鰹節、干しエビなどがおすすめです。
さいごに
離乳食を食べないと「うちの子ちゃんと成長するかな」「偏食になったらどうしよう」と悩んでしまったり、悩んでしまったりすることも多いかと思います。
離乳食の目的は、たくさん食べることでも、いろいろな食材を食べられるようになることでもなく、離乳食を通して親子の関わりを深めることです。
「ごはんの時間がたのしい」と子どもも大人も思えるように、無理せず離乳食期間をすごしていただければと思います♡