こんにちは!
元特別支援学校教員で現在モンテッソーリ幼児教室の講師をしているささおらんです♡
教員時代にもよく聞かれた話ですが、モンテッソーリ講師をしているとより増えた質問に「やって良いことと悪いことの線引きってどうしたら良いですか」というものがあります。
モンテッソーリ教育では「子どもの自主性を信じて見守りましょう」と伝えているので、どこまで見守ってどこから注意していいか線引きがわからなくなってしまうというもの。
今回は、具体的にどんな時に子どもの注意をするか、どういう風に伝えていけば良いかお伝えしていきたいと思います。
もくじ
線引きは大人が決めてあげましょう
良いこと・悪いことの判別は子どもにはまだできません。
どこまでやって良いのか、どこからしてはダメなのかは大人が決めてあげましょう。
子どもは「どこまでやって良くてどこからがダメなのか」という枠組みを、行動したあとの大人の反応で決めています。
そして毎回その枠がずれると子どもは何を基準にして良いかわからず混乱してしまいます。
大人がしっかり一貫した枠組みを作っていってあげましょう!
例として私の線引きをお伝えしますね。
- 食べ物を粗末に扱ったとき
- 友達や大人に対して手が出た時
- 一般的なルールやマナーに反したとき
- 命にかかわる行動をしたとき
上記の行動をした時には、ダメなことだということをきちんと伝えるようにしています。
それも頭ごなしに怒鳴りつけるのではなく、例えば食べ物で遊んでいたら「手の感触が楽しいね。でも食べ物では遊ばないよ」と子どもの気持ちを受け止めつつ、してはいけないことだと伝えていきます。
ただ、優しく諭しても泣いてごまかそうとしたり、行動が変わらない場合に限っては、「怒る」というパフォーマンスで、伝えることもあります。
「泣いても騒いでもだめなことはだめ」
ついつい泣いてたり騒いでいると大人が折れてしまいがちですが、「ダメなことはダメ」と一貫して伝える必要があります。
教員時代に、ダメなことをして30分以上泣き続けた子どもがいましたが、それでもこちらが折れることなく、きちんと落ち着いたときに伝えたらその子は反省をして、気持ちの折り合いをつけられるようになりました。
泣く子どもに付き合うのは本当に大変ですが、何度か付き合うと子どもも折り合いがつけられるようになるので、そこは踏ん張りましょう!
ダメなことをなあなあにすると長い期間、パパママも子どもも大変な思いをすることになります。
ちなみに私の場合、上記に挙げたことが基準になっていますが、ご家庭ごとで基準が違っても良いので、パパママの中でどこまで良いかどこからダメか基準をあらかじめ決めておくと良いと思います。
ダメなことを伝える年齢はいつから?
この話をすると、「何歳からこういう風に伝えていますか?3歳くらいにならないとわからないですよね」という方がいますが、そんなことはないです。
3歳でも10歳でも0歳でも1歳でも「ダメなことはダメ」と伝えるべきです。
そして0歳の赤ちゃんでもきちんと伝えてもらえれば理解できます。
実際に1歳の娘が階段登りたいブームがきたときに、よそのお家の階段に登りたいと階段を登ろうとしましたが、これは社会のルール的にダメですよね。
そのため「階段登りたいね。でもよそのお家の階段だから〇〇の階段を登りに行こうか」と娘に伝えました。
初回は「いやだ!」と泣くこともありますが、きちんとそのあとに違う階段を登りにいったり、毎回ここの階段はだめだと伝えられると2~3回目以降は、よその家の階段に登りたいと言わなくなりました。
きちんと一貫して伝えていれば子どもはきちんと理解してしてくれます。
「片付けなさい」と怒ってばかりです
基本的には、上記の基準以外だったら口は出さないです。
例えばおもちゃを片付けないなど、やってほしい行動があるときには、やり方を見せたり、やってほしいことを言葉にしたりして伝えるようにしています。
普段から怒ってばかりだと怒ることが日常になるので、本当にダメなことを伝えたい時に子どもに伝わりません!
本当に怒らなければいけない時以外は、冷静に伝えておくのがポイントになってきます。
さいごに
子育ては一筋縄ではなかなかいきません。子どもの体調が悪かったり、大人の体調が悪かったり、そういう環境が違うだけでできるときとできないことも変わってきます。
ただどんな状況でもダメなことはダメなので、そこの基準は予め決めておきましょう。
おとながぶれないと子どももぶれずに行動してくれるようになるので、子育ても楽になってきます。
基準に悩んだ時や質問がある時には、いつでもコメントくださいね。